【ドラマーに聞いてみた】ドラムの極意とは?川口千里さんインタビュー
インタビュー
2021.03.30

【ドラマーに聞いてみた】ドラムの極意とは?川口千里さんインタビュー

様々なアーティストに楽器の魅力を語ってもらうこの企画。 第1弾は、世界中の音楽ファンから注目を集めるプロドラマーの川口千里さんにインタビュー。2020年度の活動や学生時代のお話や当時聴いていた音楽、ドラムの極意について語ってもらった。

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――まず始めに、2020年はどのような1年でしたか。

「2020年は今までの1年とは違う感じになってしまったなっていうのは感じていまして。思い通りの活動ができない1年でもあったなっていうのはちょっと正直感じてはいます。でもこのコロナ禍だったからできたことも結構ありまして――去年はお家での配信ですかね。家にいる時間が増える中で、配信設備を整えたり、家から活動を配信したりする良い機会になりました。あとは、去年はやりたいことを思う存分練習できましたね。(ドラムの)ここが少し自分の中では弱かったなみたいな部分も結構あったので、そういうところを集中的にただひたすら練習する時間だとか、基礎を築き上げる良い時間になりました。なので今までとは違う過ごし方ができた1年だったかなと思います」

――学生時代はどのようにお過ごしでしたか。

「学習の時間が意外と活動の合間のリフレッシュの時間になったりとかして、気が付いたら自分のルーティン化していました。活動があって、その合間に勉強する時間があってなんかいい感じにフィジカル面もメンタル面もお互いがリフレッシュし合いながらっていうのがずっと続いていた感じで。大学に行ってもやはり勉強しつつ、授業後に仕事に行ったりだとか、ちょっと友達に頼ってこの日の授業内容教えてとか、色々使えるものは使いながらバランスとって活動は続けていました。ドラム叩くのってすごくいい運動になるんですよ。ちょっと勉強が行き詰まった時とかにドラム叩くとスッキリしますし、逆にドラムを練習していて全然できないみたいな行き詰まった時に勉強すると、次の日なぜかドラムの方ができるようになってたりとかして。お互いリフレッシュになったかなと感じていますね」

――ちなみに大学生の頃に聴いていた音楽というのは?

「なんだろう(笑)。いろいろ聴いていましたね。例えば3ヶ月前まではSteve Gaddをすごい聴いて、その3ヶ月後にはDream Theaterというプログロック系を聴いたりしていました。あとはミュージシャンの方から勧めてもらった音楽を聴くこともあれば、逆にインストばかりだと今どんな曲が流行ってるとかが詳しくなかったりするので、大学の同級生に流行りの音楽を教えてもらったりして。大学4年間、特定の曲とかに絞るのではなく、(音楽は)割と浮気しがちでした(笑)」

インタビュー中の川口千里さん

ドラムとの出会い

――川口千里さんは5歳の時に電子ドラムで遊んでいたことがドラムを始めたのきっかけとのことですが、当時のことは覚えていますか?

「はい、すごく覚えていますね。幼稚園の頃なんですけれど、当時運動も特に出来るわけでもなかったので、あまり趣味みたいなのがなくて―でもそんな中で家に電子ドラムがあって。両親も音楽全然やっていないので、少し叩けるだけで褒めてくれたりとかしたので、当時は親に褒められたいのもあったし、純粋にはやっぱり叩いてるのが楽しくて。楽器という認識よりは遊び道具に近くて、もうただただひたすら楽しくて続けたいなっていう気持ちが強かったのを覚えていますね」

――そしてだんだんドラムに熱中していったと。

「(ドラムは)小さい頃からやっているので、純粋に楽しかったっていう気持ちがやはり強いですね。ドラムに座って叩くと結局楽しんでるなっていう気持ちがあるので、やっぱりもうずっと私の趣味のひとつなんだなっていうのを感じていて。ドラムにのめりこむのも当たり前って言えばいいんですかね…単純に好きなことなんだなっていうのが、今こうして活動を続けられている理由かなと思います」

ドラムという楽器の魅力

――そんな川口千里さんのドラムの極意とは?

「ステージ上であまり目立たない楽器でも、ドラムは実はすごくバンドに影響力のある楽器だったりするんですよ。特に最近気が付いたのは、例えば8ビートっていうシンプルなリズム。皆さんもj-pop とか普段よく聴き慣れているリズムがあると思うんですけれど、より多くの人にこのリズムが気持ちいいなって思わせるのはすごい難しくて。私も今になってやっと奥深いというか、すごい深い沼なんだなと感じ始めています。音符で書けば叩けているんだけれど、実はまだ究極のリズムには至ってないと思い始めて、また改めて8ビートと練習し直したりだとか。正解が見えない沼みたいな感覚が、ドラムをやる上ですごく面白い部分だったりするので、この先何十年もそこを極めていかなきゃいけないな、ずっと続くんだろうなと。多分ドラマーの皆さんはそういうところで楽しくなっちゃうんじゃないかなと。それがドラムの良いところなんじゃないかなと思いますね 」

――最後に、おとのま瓦版の主な読者層でもある大学生の皆さんへメッセージをお願いします。

「大学生、私の周りにも中高時代の後輩とかが『やっと大学生になりました』という連絡を久々に頂いたりとかするんですけれど、やはり今このご時世でなかなか思い通りに動けていない人が多いんだなってすごく感じていまして。大学って貴重なモラトリアム期じゃないですか。一応まだ学生だから好きなことができる時期でもあって、自分が何しようかっていうのはすごい色々試せる時期のひとつだと思うので。こういう状況ですが、この状況だからこそできることを自分なりに探していって――例えばドラマー目指す方はこの状況をきっかけにオンラインレッスンが増えていたりだとか、お家にいながらも様々な情報を仕入れる手段とかが結構増えたりしているので、そういうのを探してみるとか。実はこの状況ならではの試し方とかそういうのを探せる時期だと思うので、この逆境に負けずに楽しいことを、自分が将来やりたいことにつながるようなことを色々試してみてもらえるといいかなと思います」

・川口千里オフィシャルサイトはこちら

おわりに

初めてのオンライン取材で緊張していましたが、笑顔溢れる川口千里さんを見てすぐに場の雰囲気が明るくなりました。直接お話を聞いて、私は川口千里さんのドラムに対する情熱をより実感し、感銘を受けました。お忙しい中インタビューを快く引き受けてくださった川口千里さん、ありがとうございました!

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