
まさに芸術作品!話題の音楽アーティスト、文藝天国の素顔にせまる
世界観が緻密に練られた美しい映像に、透明感のあるギターサウンドが特徴の美しい音楽を掛け合わせた、まさに芸術作品である音楽バンド、文藝天国。ボーカルを担当するハル、映像を担当するすみあいか、作詞作曲を担当するko shinonomeの3人で構成されているが、作品中に本人たちは一切登場しない。そんな謎に包まれたメンバーたちの正体を探るべく、すみあいか、ko shinonome、文藝天国のアーティスト写真を撮影したというaruの3人と接触を試みた。
取材当日、待ち合わせ場所に向かうと、サングラスをかけた只者ならぬオーラを発する人(後にすみあいかさんと判明)を中心に、とても目立つ人たちがいた。案の定、文藝天国の方々であった…。
余談

「秘密の茶会」なんて曲があるとおり、文藝天国の方々は皆、絶対的紅茶派だという。実はこのとき、紅茶専門店で1時間ほど紅茶の淹れ方をレクチャーしていただいたのだが、その話はまたの機会に。
インタビュー
――本日はよろしくお願いします!
ko shinonome&すみあいか「よろしくお願いします!」
aru「わたし議事録とります!」
――草
編集者注)aruさんと筆者はとある学生団体で普段一緒に活動しています。
結成のきっかけ
――結成のきっかけを教えてください
すみあいか「もともと、中学か高校くらいのときからゆるく繋がっていて、こうくんが作曲していることは知っていました。あるとき、楽曲用の絵を描いてくれる人を募集していて、名乗り出るかかなり迷った結果、遅れて連絡したらすでに決まってしまっていたみたいで。こうくんの曲に何かしらの形で関わりたい!というのはそのときから思っていました。」
メルノーゼル / feat.初音ミク
ko shinonome「高校でやっていたバンドの活動が高3の夏に終わって、それから文藝天国の曲を作り始めました。」
すみあいか「なんとなく、カメラ極めたいな〜と思い始めた時期に、たまたまこうくんとご飯に行く機会があって、そのときに初めてじっくり話したのですが、最初は近況とか、進路の話をしていたのに、帰り道にはMVつくろう!って話になっていました。」
ko shinonome「元々やっていたバンドでは、僕自身曲は作っていなかったんですけど、本気でプロを目指していました。」
aru「プロを目指そうとして諦めようとした矢先に天才あいかが現れて、文藝天国が生まれたってことね!」
すみあいか「そう!天才!」
ko shinonome「自分で言う」
編集者注)すみあいかさんのLINEの名前は「天才」です。
ko shinonome「元々文藝天国を続けるつもりはあまりなかったんですけど、楽しくなっちゃって、いつの間にか続けることになってましたね。」
文藝天国「アイスクリイムは溶けるから。」(MV)

空白の2年間
ko shinonome「2019年に『プールサイドに花束を。』を発売してから、ちょうど僕が大学受験を終えた2020年のタイミングで2ndアルバムを出す予定だったんです。レコーディングがある程度進んだ状態でボーカルが脱退することになってしまい、新ボーカルを迎え入れてレコーディングし直して…ってやった結果、半年近くリリースが遅れてしまいました。」
文藝天国「メタンハイドレート」(MV)

「文藝天国」の名前の由来は?
――どうして文藝天国って名前になったんですか?
すみあいか「こうくんの方からこれでいこうって言われたんです。」
ko shinonome「文から始まり、藝に化けて、天国に終る。そんなオルタナティブロックを目指して『文藝天国』という名前にしました。」
――なるほど・・・!
ko shinonome「もともと『国』を旧字体にする案もあったんですけど、結局『文藝天国』に落ち着きましたね。」
すみあいか「こうくんから名前の話が出たとき、『国』にするか、『國』にするかしか、わたしには選択権がなかったですね。」
――そんな日もありますよね。
アーティスト写真について

――aruちゃんって何者ですか?
aru「パティシエ・フォトグラファーをやっています。文藝天国のアーティスト写真の撮影・写真内のお菓子の制作をさせていただきました。すみあいかさんとは高校の同級生で、彼女からお誘いをいただいたことがきっかけです。」
――それで「pâtissière and profile photographer」っていう肩書なんですね!
aru「最初はこんなかっこいい感じにするつもりなかったんですけど、すみあいかさんが『いいものを作ってくれてありがとう、ちゃんと名前書くね』と言ってくださって。そんな人柄も文藝天国の魅力に繋がっていると思います。こんな肩書きでCDに載ってる人、私くらいじゃないかなあ…」
――間違いないですね。撮影で大変だったことはありますか?
aru「実はこのアーティスト写真、撮影が1月3日だったんです。まだお正月も明けない寒い中、10kgほどの食器と衣装、撮影機材、ケーキをみんなで持って登山し、撮影しました。」
――山の上で撮ったんですね!
aru「撮影用のお菓子では、生クリームではなくバタークリームを使って崩れを防いだり色を濃く出したりすることがあるのですが、このときは『絶対に食べたいから美味しいやつ作ってね』と釘を刺されてしまい…。新年早々の撮影に向け、年末からほとんどケーキのことばかり考えていたような気がします。無事に撮影が終わったあと、その山の頂上で紅茶を淹れ、文字通りの『秘密の茶会』をささやかにひらきました。」
――ところで、すみあいかさんとは高校の同級生ということで、何か印象的なエピソードはありますか?
aru「彼女の破天荒エピソードは語り尽くせないほどたくさんあります。話せる範囲だと…高校のときの進路調査。周りの友達が大学進学、就職…と選択肢にチェックをつける中、ひとりだけ『旅人』って書いて出してましたね。」
すみあいか「人生は旅ですから。」
――名言が出ましたね。

作品が生まれる瞬間
――普段どんな感じで作品を作り始めますか?
ko shinonome「基本的に僕の方からこれでいこうって提案します。」
すみあいか「わたしは、そこに乗っかってゆく感じで、最低限の撮りたいものだけ決めて現場に行きます。あとはただひたすら心が惹かれた瞬間を撮る。」
aru「すみあいかそういうとこあるよね。」
好きな食べ物は?
――好きな食べ物を教えてください。
すみあいか「海苔といもとたまごボーロ!!(即答)」
ko shinonome「なんだろう…(長考)…刺身と紅茶かな」
すみあいか「文藝ファミリーはみんな紅茶派になってゆく傾向があります」
aru「私も紅茶派です笑」
――紅茶の話はもういいです(余談参照)
個性的なメンバーが作る世界感
個性的なすみあいかと、一見クールなのにボケるko shinonome。インタビューからも個性が伝わってきたのではないでしょうか。こんな人たちが本気で作る作品だからこそ、「文藝天国」という唯一無二のアーティストが成り立っているのだと思います。

ところで
ko shinonome「僕、SOUND YOUTH出たことあります。」
――あっそうなんですね!
・・・えっ!?
SOUND YOUTH 2018の高校生枠で「THE CRAZY SCHEME」として出場していました。

かつての出場者がこのような形で再会できたのは本当に嬉しいですね。
2nd single「シュノーケル」配信限定リリース
7/7に2nd single「シュノーケル」が配信限定リリースされます。YouTubeにてMV同時公開されるということで、是非チェックしてみてください!
関連リンク
文藝天国公式Twitter(@bungeitengoku)
文藝天国公式Instagram(@bungeitengoku)
aru(@aruli_sweets_)