【大学生バンド紹介第6弾】ザ・ナウプレイングス〜東京吉祥寺の大学生によるソフトロックバンド〜
インタビュー
2021.12.25

【大学生バンド紹介第6弾】ザ・ナウプレイングス〜東京吉祥寺の大学生によるソフトロックバンド〜

ザ・ナウプレイングスとは

東京の大学生4人によるソフトロックバンド。メンバーそれぞれが異なった音楽のバックグラウンドを持ち、攻撃性の強い楽曲から、聴き手にそっと寄り添い包み込むような楽曲まで、幅広い音楽性を持ちつつ、それでいて聴き手にどこか懐かしさを感じさせる。独特な歌詞の世界観や言葉遣いも魅力の一つ。また、精力的なライブ活動も行う。

メンバー

▼Vo/Gt鈴木裕太
・成蹊大学FSS、AMP(ロック研)所属
・好きなアーティスト
長澤知之、スキマスイッチ、Mr.Children、オレンジスパイニクラブ、秋山璃月、あいみょん、まちぶせ、片平里菜など
80年代〜00年代のJPOP全盛期の曲が特に好みで、そういった流れを色濃く受け継いでいるような最近のアーティストもよく聴きます。たまにThe Beatlesとかみたいな超有名な洋楽も聴きます。

▼Gt岡野谷彬人
・成蹊大学フォークタウン所属
・影響されたアーティスト
The Birthday、Hi-STANDARED、andymori

▼Ba/Cho新里勇真
・成蹊大学FSS所属
・好きなアーティスト
ハルカミライ、きのこ帝国、Said、KOTORI
・好きな食べ物
ラーメン
・趣味
バイク

▼Drs/Cho園部俊輔
・成蹊大学フォークタウン、軽音楽部、水泳部所属
・好きなアーティスト
slipknot、code orange、Alpha Wolf、TRIVIUM、26時のマスカレイド
ヘヴィメタル、メタルコアが特に好きです。ドラムがかっこいい曲は好きになっちゃいます。

MVのこだわりについて教えてください

  • 「こんな素晴らしい毎日を」

(鈴木):我々の一個下で前ドラムの同級生に当たる稲田百音さんにお願いして制作していただいたものになります。稲田さんは第42回ぴあフィルムフェスティバルにて「アフタースクールデイズ」という作品で観客賞を受賞している方で、映像作品としても見応えもあり、またミュージックビデオとしても素晴らしいものを作っていただけたと思います。

  • 「この恋に包まれたまま」

(鈴木):こちらは撮影から編集まで完全に自主制作のミュージックビデオです。自主制作にしようと決定したことには、僕がオレンジスパイニクラブというバンドが好きなのに関係しています。オレンジスパイニクラブはベースのゆっきーさんが映像や写真もやられている方で、「キンモクセイ」という楽曲がオレンジスパイニクラブ初めてのMVに当たるのですが、そちらがゆっきーさん自身が監督となって制作されたものです。そこに憧れて、自主制作でやってみようということになりました。また、ザ・ナウプレイングスが吉祥寺のバンドということもあって、外の風景の撮影は全て吉祥寺で行ったものです。

(新里):実は初回の撮影日に諸事情で自分が参加できず、自分のパートの映像だけ別日に撮ったっていう裏話があります(笑) 個人的にベースラインなどを含め、この曲がすごく好きです。自分がサポートメンバー時代に始めた曲なのでベースラインは自分が考えたわけではないですが、他にはない心をくすぐられる曲で弾いていて気持ちがいいです!

曲作りで大切にしていること

(鈴木):現状演奏している曲は全て僕がかいた曲になります。作曲の過程は、iPhoneのメモ帳などに歌い出しや歌詞に使えそうなフレーズをメモしておいて、そこから作ろうとしている曲のメッセージに適したものを選んで曲を作っていくことが多いです。影響を受けたアーティストとしては、自分自身を振り返って見ると、Mr.Childrenやいきものがかりやゆずなどのような、王道な日本のポップスが色濃いように感じています。ですが、メンバーそれぞれが全く異なったルーツを持っていてそれがうまく融合されることで、少しクセになるような、唯一無二の音楽をできていると思っています。個人的には、将来はThe Beatlesのようにメンバー全員が曲を作るようになって欲しいなと思っています。 また曲やバンドのジャンルとしては、「ソフトロックバンド」を自称しています。その経緯としては、ちょっといつのインタビューだったかは忘れてしまったのですが、スキマスイッチのお二人がスキマスイッチで出したCDをパソコンに取り込んだときに、ジャンルに「ソフトロック」と表示されたのを見てとても嬉しかった、と仰っていた記憶があって、それが経緯の一つです。また、今はキーボードがいないですが、ポップな曲調に激し目のルーツを感じる楽器隊が合わさることで、バランスとしてはまさに「ソフトロック」になっていてちょうどいいのではないかな、と思っています。

(岡野谷):なるべく歌の邪魔にならないようにということを考えつつ、少しでも自分っぽさが出るようなフレージングを考えています。

(新里):自分はバンド活動をして少ししか経っていないので、作曲したり1からベースラインを考えたりすることがまだできませんが、Vo/Gt鈴木からもらったデモ音源を聞いて、ここのフレーズはドラムと合わせた方がいいとか、ここはスラップを組み込んだ方がおもしろいとか、ワンポイントでアレンジを加えたりできるようになりました。

(園部):作曲者であるゆうたのデモを聴いてドラムを打ち込んだりスタジオで合わせて細かい部分調整したりします。 好きな音楽のジャンルが全然違うし、普段学校でアグレッシブなドラムばっかり叩いているので、「なんでナウプレイングスのドラムなの?」とか「ナウプレイングスのドラムなんて物足りないでしょ?」とか言われるんですけど。実際そんなことはどうでも良くて、自分が叩いていて楽しいドラムとか、自分が目立つドラムよりもバンドに寄り添うドラムを考えて、その努力が曲になって現れるのがうれしいです。人の役に立てている感じがバンドやってて良かったなって思うところです。すごく簡単に説明すると「主役を立たせる演奏」を意識しています。

新曲「この恋に包まれたまま」1st Digital Singleリリースについて教えてください

(鈴木):「この恋に包まれたまま」は、ちょうど今から1年くらい前に作った比較的新しい曲です。ちょうどその頃、1度目の緊急事態宣言の自粛下から少し経って、そうしたコロナの自粛という状況を前提に制作された楽曲が次々とリリースされていました。もともとはそれを受けて、「絶対にそういう状況を歌った曲は作らない」という逆張りから作った曲だったと記憶しています。あまり具体的すぎる描写を多用しすぎないように、主観からは一歩引いた、やや俯瞰的な描写の歌詞になるように考えながら詞を書きました。また、微妙な言葉のチョイスなどで、ただただ今の「この恋」の状況を嘆くだけではなく、将来的に「この恋」がどういう末路を辿るのかという予感を抱かせるような歌詞にしました。

街の魅力や吉祥寺での活動について教えてください

(鈴木):僕自身は早生まれなのもあって、お酒が飲める年齢になってからすぐコロナ禍に入ってしまったので居酒屋などはあまり知らないのですが、美味しいラーメン屋がたくさんあります。そしてライブハウスもたくさんあり、大きな公園もあってとてもいい街だと思います。 吉祥寺のライブハウスからはなかなか声がかからなくて、まだ吉祥寺でのライブは一度しかやったことがないですが、バンド練習は毎回吉祥寺でやっています。

(新里):実は生まれが吉祥寺の隣の三鷹市で、いまは千葉県の柏市で生活をして、大学生になってまたこの地に戻ってきました。なので、見覚えのある街並みとかお店とかがあったりして街を歩いているだけで楽しいです。僕の人生の中では故郷と言えるくらいとても素敵な街です。そんな素敵な街である吉祥寺で集まったメンバー達で素敵な音楽を皆さんにお届けしたいです。

(園部):田舎出身なので吉祥寺というか東京は遊ぶ場所や人がいっぱいいるので楽しいです。 吉祥寺は夜に外を歩いていると面白い人がいるところが面白いです。

今後の目標や意気込みなど教えてください

(鈴木):とにかく売れていって、Mr.Childrenやサザンオールスターズに次ぐような国民的バンドになりたいです。そのために直近では冬に発売するミニアルバムを売り切って次に繋げること、またそのリリースイベントを超満員で大成功させたいです。

(岡野谷):武道館に立ちたいです。

(新里):自分達が音楽で何を伝えたいのかを固めて、みなさんに楽しんでいただけるようなライブをしたいです。

(園部):雑誌の表紙を飾れるようなビックなバンドになりたいです。

終わりに

ライブ鑑賞からMVまで一通り見てどこか懐かしさを感じる楽曲が特徴的だ。個性的なメンバーが集まっているがライブでの落ち着いた一体感、沁み入るような雰囲気は彼らにしか出せないものである。YouTubeでも再生回数1万回を超える楽曲もあり今後間違いなく活躍していくバンドだ。
(ライター:鎌田瑞貴)
(写真:橋本若奈)

ミニアルバム紹介

タイトル:二重まぶたのその裏側に
品番:TNPS-001
発売日:12月8日水曜日
収録曲:
1.焦燥
2.こんな素晴らしい毎日を
3.この恋に包まれたまま
4.どろっぷあうと
5.耳の穴
価格:税込¥1,650(本体価格¥1,500)
2022年2月、リリースイベント開催予定。

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